ガジェットギーク

Android、iOSといったモバイルデバイス情報を気ままに更新しているデジタルメディアです。

【レビュー】Google サービスが使えない?「HUAWEI MatePad Pro」は最強のタブレットになり得るか

約24分
【レビュー】Google サービスが使えない?「HUAWEI MatePad Pro」は最強のタブレットになり得るか

HUAWEI Mate Pad Proを購入してから、かれこれ一ヶ月ほど共に過ごしました。
国内市場では数少ないハイエンドAndroidタブレットの実力をこの記事ではご紹介したいと思います。

※この記事内で紹介するHUAWEI Mate Pad Proの画像には、一部Googleサービスの表示されている画像が含まれています。当記事ではGoogle開発者サービスを非公式でインストールし利用することを推奨していません。また、導入方法等の解説もしません。また、記事を書くために一度初期化を行った上でHMSのみで数週間ほど使用したレビュー記事となります。GMSまわりには一切触れないことをご理解ください。

 

スポンサーリンク


スペック

Android OS EMUI 10.1
※Android 10ベース
ディスプレイ 10.8インチ
WQXGA(2560*1600)
SoC Kirin 990
2.86GHz*2/2.09GHz*2/1.86GHz*4
RAM 6GB
ROM 128GB
アウトカメラ 1300万画素(AF対応)
インカメラ 800万画素(パンチホール)
ネットワーク Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.1
サイズ 246*159*7.2mm
460g
バッテリー 7250mAh
急速充電対応
HUAWEI Super Charge 22.5W
HUAWEI Super Charge 15W(ワイヤレス充電)
USB PD 18W(9V2A)
その他 外部メモリ:NMカードにて対応(最大256GB)
USB Type-C端子(USB 3.1)
カラー:ミッドナイトグレーの一色展開
クアッドスピーカー搭載
内蔵マイクを5つ搭載
イヤホンジャック無し

Googleが使えない…わけではない。

この記事を書く際に結構悩んだのですが、なぜか新製品が出る度に各媒体で見かける「GMSはないけどHMSはあるよ!少し心許ないHMSだけど、日々成長しているから今後にも期待できるよ!」というベタなオチだけは使いたくなかったので、先に事情を説明してしまいます。

単刀直入に言えば米中政治間の揉め事に巻き込まれる形でHUAWEIは米国企業との取引が実質的に出来なくなりました。その影響もあって、ここ最近のHUAWEI端末ではGMS(Google Mobile Service→簡単に言えばGoogle PlayストアをはじめとするGoogleアプリ等)が搭載されていません。AndroidのOSそのものはオープンソースですが、GMSの搭載にはGoogleから認証を得る必要があるためです。

Google Playストアが使えなければアプリの入手が困難になるので、HUAWEIが展開するAppGalleryというアプリストアが搭載されています。しかし当たり前の事ながら、AppGalleryに開発者がアプリを配信しない限りはダウンロードすることは出来ません。現状、AppGalleryに十分な数のアプリは揃っていません。今年の春、HUAWEI Mate 30 Proを発表して以降、LINEやUーNEXT、ナビタイムといった国内においても、名の知れたアプリが配信されましたが、それも少し前の話。正直なところ、ここ最近では目立った動きも無い状態です。もう諦めたんですか!?と文句を言いたいレベルです。

U-NEXTやRakuten Musicなど有料サービスを無料で利用出来るキャンペーンを行っている

そのため、未だにApp Galleryのトップ画面には日本で目にしたことが無いような中華アプリや、明らかに著作権的にグレーな音楽ストリーミングアプリが並んでいたりと褒められたものではありません。鳴り物入りで盛大に配信されたLINEもGoogle Play版とはアップデートの頻度が明らかに低く、App Galleryで配信されているバージョンは5月から一切更新が行われていません。

しかし、Google系のサービスはブラウザ上でも利用することが可能です。Googleマップやカレンダー、マップやフォト、YouTubeなどはブラウザ上で利用することで補完することは可能というわけです。Gmailもメーラーアプリを使えば問題なく利用することが可能です。筆者はCosmoSiaを利用しています。地味ながらGmailのプッシュ通知や各キャリアのキャリアメールを受信することも可能な優れものです。

何が不便なのか

Petal検索でTwitterを検索した画面

ここまでの話だと、あくまでもアプリの入手の難易度が高いだけにしか聞こえないでしょう。実際AndroidのアプリストアはGoogle PlayストアとApp Galleryしか無い訳ではありません。詳しい人であればAmazonアプリストアや、apk配信サイトの存在をご存じかと思います。HUAWEIもPetal検索というapkを配信しているサイトからapkをダウンロードしてくれるアプリをプリインストールしています。

これを使うと確かにGoogle Playストアで配布されている無料のアプリは、容易に入手することが可能になりますが、インストールが出来るだけで動作しないアプリも多数存在します。GMSはGoogle PlayストアやGoogleマップのようなアプリだけでは無くGoogle Play開発者サービスと呼ばれる開発者がアプリを容易に開発するためのシステムに関わる部分も含んでおり、結構な数のアプリがGoogle Play開発者サービスに依存しています。

一例として、マップが埋め込まれているようなアプリ(例えばドコモスピードテスト)やプッシュ通知を使うアプリ(例えばTwitter)は正常に機能しなかったり、アプリそのものが起動しなかったりと何らかの不具合が生じます。楽天モバイルの通話アプリRakuten Linkもログインが正常にされず、利用することが出来ません。ゲーム類もGoogle Play ゲームが絡んでいると使えなかったり…と正直なところApp Gallery以外からアプリを入手する方法はあまり期待しない方が良いでしょう。また、AppGalleryで配信されているLINEでもトーク引き継ぎは現状Googleドライブ経由以外の選択肢が表示されないために出来ません。

勿論、App Galleryで配信されているアプリに関しては、HMS(HUAWEI Mobile Service)CoreというGoogle Play開発者サービスの代替機能に対応しているためプッシュ通知類も問題なく動きます。なのでLINEはアップデート頻度が異常に少ないApp Gallery版を使う必要があるのです。

挙げればキリが無いのでこの程度にしておきますが、実際に使ってみるといかにGMSに依存していたのかがよく分かります。特にGMS無しのスマートフォンは非常に使いづらいため、昨今のHUAWEIスマートフォンはギーク向けの端末となってしまっているのが現状です。正直、現状のHUAWEIスマートフォンを買う理由はあまり無いといっても過言ではありません。

しかしタブレットなら・・?

しかし、HUAWEI Mate Pad Proはその名の通りタブレットです。タブレットであれば使い方次第ではそこまでGMSが必要では無いと思える人も居るのでは無いでしょうか。一例としてAmazonの販売するFireタブレットは良い例かと思います。勿論、Fireタブレットが売れているのは安価でメディアプレーヤーとして考えれば悪くない性能を兼ね備えているという点もあるので一概に同じ物として比較するのはお門違いでは有りますが…。そう考えればネットブック的に使うのであればHUAWEI Mate Pad Proはアリなのかもしれません。

そんなこんなでとりあえず買ってから悩め!と誰かが言ってたのでHUAWEI Mate Pad Proを購入したわけです。ついでにP40 Pro+とかP40 lite 5GとかP40 lite Eも一緒に買いました。今はお金に悩んでいます。

 

外観

まずはHUAWEI Mate Pad Proの外観をご紹介します。

本体

背面はマットなプラスチックです。国内では画像のミッドナイトグレーのみが販売されていますが、海外ではヴィーガンレザーを使用したオレンジや緑なんかも販売されています。販売数を考えれば多色展開出来ないのは仕方ないですが、攻めたカラーをもう一色くらい国内で販売して欲しかったなぁ…と思います。

ぱっと見では見えないレベルでうっすらとハーマンカードンのロゴも入っています。HUAWEIのタブレットではおなじみですがスピーカーは今回もハーマンカードンと協力したスピーカーが搭載されているようです。

カメラは1200万画素のシングルカメラ。タブレットでもデュアルカメラ搭載モデルが存在しますが、正直そこまでタブレットで撮る機会があるとは思えないのでシングルでも構いません。一応フラッシュライトもあります。カメラ周りの出っ張りは割と大きめなのでそこは残念ですね。

横持ちした際の左右側面にはスピーカーが2つずつ搭載されています。HUAWEI Mate Pad Proはクアッドスピーカーを搭載しており、迫力のサウンド体験を実現しています。また右側面には画像のようにUSB Type-C端子があります。イヤホンジャックは無い為、有線のイヤホン等を接続する際には変換ケーブルが必要となります。一応、ケーブルが付属しているとは言え面倒なことに変わりはありません。

横持ちした場合の上側面には電源キー、左側面上部には音量上下ボタンが付いています。この画像でもカメラの出っ張りが確認できるかと思います。

前面。昨今のスマートフォン程では無いものの、約4.9mmとタブレットにしては結構なベゼルレスを実現しています。ディスプレイは液晶なので有機ELほどの鮮やかさは無いものの、視野角・画質ともに文句はありません。解像度も2K相当と表現すれば良いのでしょうか。十分に細かい文字もはっきりと読めます。輝度の幅が広く、寝る前に軽く使う際でも眩しすぎると感じることはありませんし、安価なタブレット特有の晴天の屋外で使い物にならないという悩みも感じさせません。流石に液晶とはいえハイエンドらしさを感じる画質でした。

また、左上にある黒い点にインカメラが埋め込まれています。俗に言うパンチホールというものです。これはベゼルレスを実現するために仕方が無かったのかもしれません。HUAWEI Mate Pad Proは指紋センサーも搭載していない為に生体認証機能はインカメラを使った簡易的な顔認証のみです。ベゼルレスとインカメラの共存はまだまだ改善の余地があると感じさせます。

周辺機器

ここからはHUAWEI Mate Pad Proのアクセサリーも紹介していきます。キーボードとスタイレスペンはHUAWEI Mate Pad Proと同時に国内でも販売されています。

まずM-Pencil。鉛筆を少し太くしたようなサイズ感です。六角形に近い形状で持ちやすさ、転がりにくさを実現しています。HUAWEI Mate Pad Proと組み合わせることでイラストを描いたり、簡単なメモを書いたりと活用できます。4096段階の筆圧検知にも対応。なお、Mate 30 Pro等で利用出来るM-PenやMediaPad M5 lite(10インチ)で利用出来るM-Pen liteとの互換性はありません。HUAWEIはペンを増やしすぎなのでそろそろ統一して欲しいと思う今日この頃です。

そしてキーボードカバー。英字配列のキーボードのみで日本語配列は存在しません。日本語配列がないのは、慣れている人にとっては少しハードルが高く感じるかもしれません。キーは結構沈み、はっきりとした打鍵感があります。そこらへんの安価なBluetoothキーボードよりかは確実に入力しやすいと感じました。

2段階の角度調整がすることが可能です。HUAWEI Mate Pad Proの背面と下部側面にガッチリ磁石で固定されるのでそう簡単には外れることはありません。この状態でタッチ操作をしてもそこまでバランスを崩すようなことはありません。また、上記画像のようにスタンド状態にしていないとキーボードを利用することが出来ません。ここは少し不便に感じました。

これらをひとまとめにするとこんな感じ。ペンは上部に磁石でくっつき、充電も出来ます。キーボードもペンもガッチリくっつくので、そう簡単には外れません。なお、M-Pencilは下位モデルのMatePadでも利用可能ですが、充電は専用のケーブルを磁石でくっつけるという仕組み。わざわざ持ち歩くのも正直面倒な気がします。

機能

普通のAndroidタブレットであれば正直そこまで紹介するほどの機能は無いのですが、HUAWEI独自のEMUIによって多数の独自機能があります。そのいくつかを紹介します。

マルチウィンドウとデスクトップモード

マルチウィンドウはAndroid 7.0から正式に実装されたものですが、スマートフォンよりもタブレットの方が確実に使い道が多いかと思います。HUAWEI Mate Pad ProにはAndroid 10ベースのEMUI 10.1が搭載されており、マルチウィンドウを使う際の利便性が向上しました。

まず、画面分割の起動方法が変更になりました。一般的なAndroid端末であれば「アプリ履歴キーを長押し」だったり、「アプリ履歴を開いて分割するアプリを選択」の2パターンが多いかと思いますが、EMUI 10.1の場合は左右側面から横にスワイプをし、そのまま指を放さないでいるとミニランチャーが表示されます。この中からアプリをドラッグ&ドロップするようタッチ操作することで分割表示されます。また、ミニランチャー内のアプリをタッチするとポップアップでアプリが表示されます。ランチャー内は自分でアプリを追加、削除出来るので自分がよく使うアプリを登録しておけます。

対応するアプリであればファイルの移動も可能です。例えばギャラリーとメモ帳を起動している場合、メモ画面にギャラリーから画像をドラッグ&ドロップするとメモ内に画像を添付することが出来ます。しかし、対応するのは限られたごく一部のアプリである為に、Google フォトにブラウザ経由でアクセスして画像をドラッグ&ドロップしてGoogleフォトに保存するといった使い方は出来ません。コレばかりはAndroid標準でサポートしない以上、メーカーの独自実装となるのは仕方ないかと思います。正直、現状では余り使い物になりません。

そして、マルチウィンドウ機能が更に活きる機能としてデスクトップモードが存在します。HUAWEIはMate 10 Proから実装している機能で、アプリがウィンドウ表示されることで使い勝手がPCライクになる機能です。スマートフォンの場合は外部のモニターへ接続する必要がありましたが、HUAWEI Mate Pad Proではその大画面を活かして端末単体でもデスクトップモードを利用することが可能になりました。

デスクトップモードの利点はウィンドウサイズを自由に変更することが可能な点でしょうか。また、ウィンドウを最小化することも出来るので動画をバックグラウンドで再生しながら…的な操作も可能になっています。ウィンドウ数の上限も8つ(それ以上起動した場合はウィンドウが最小化される)までなので、よりマルチタスクが可能となります。ハイエンドの性能をフルに使えるのではないでしょうか。また、デスクトップにファイルを置けます。私の場合、よく使うエクセルのファイルをデスクトップに置いてます。ただし、「デスクトップ」というフォルダが見当たら無い(もしくはシステムフォルダ内に存在?)為に、使い勝手が完全にWindows的かと言われると微妙なところです。少なくとも、大画面の使い方としては悪くない機能だとは思います。

アプリマルチプライヤー

さて、マルチウィンドウ機能に触れたついでにアプリマルチプライヤーなる機能も紹介しましょう。これは1つのアプリをマルチウィンドウ機能で2つ表示し、別々に操作ができる機能です。HUAWEI公式の紹介文を引用すると以下の通り。

「アプリマルチプライヤー」は一つのアプリを二画面にしてくれます。ショッピングで並べて比較したり、関連したニュースをいくつか同時に見たり、使い方は無限です。

確かに、ショッピングアプリを2画面で見れるのは便利なのかなと思います。しかし、対応するアプリが極端に少ないため”今後に期待”という便利なワードで紹介させてください。少なくともプリインストールのブラウザーは対応させてくれればまだ使い道があると思うのですがね。

現状で確認できる対応アプリはPokekara(カラオケアプリ)、Petal検索、ibisPaint X(お絵かきアプリ)などとそこまで多くありません。正直なところ、使い道も微妙です。

実際に使っている模様

マルチスクリーンコラボレーション

画像はHUAWEI P40 Proでマルチスクリーンコラボレーションをしている模様。

この見出しでは意味が分からないと思いますが、簡単に言えばスマートフォンの画面をタブレットの画面にミラーリング出来る機能です。また、タブレット上でスマートフォンの操作をすることも可能なので、タブレットで作業中にスマートフォンのLINEで返信するといったことも可能です。また、ビデオ通話ではタブレットのインカメラやマイクで通話することも出来ます。

使い方は通知領域の中にある「マルチスクリーンコラボレーション」をタッチするだけ。後は対応するスマートフォンとタブレット本体に確認が表示されるので接続をタッチするとウィンドウ内にスマートフォンの画面が表示されます。スマートフォン本体を操作するよりはカクカクとした表示にはなる物の、十分実用的に感じます。ちなみに、キーボードカバー接続時はShiftキーにスマートフォンのNFCをかざすことで接続することも可能です。

また、先述のマルチウィンドウ機能同様にスマートフォン内の画像をHUAWEI Mate Pad Proに転送したり、メモ内にコピーするといったファイルのやりとりが可能です。勿論、対応アプリは限られています。

ワイヤレス充電/給電

見にくい画像で大変恐縮だが急速ワイヤレス充電を行っている模様

HUAWEI Mate Pad Proはワイヤレス充電、ワイヤレス給電に対応しています。タブレットではかなり珍しい部類なのではないでしょうか。国内では販売されていないものの、周辺機器にてHUAWEI Wireless Charger(CP62)を用意すればスタンドとして利用しながら充電もすることが可能です。最大15Wのワイヤレス充電に対応しているのでそれなりに早い充電が可能です。国内モデルの場合、HUAWEI Super Wireless Charger(CP61)を使うと急速充電が可能です。

“一応”スマートフォンを充電することも可能

ワイヤレス給電に対応しているのが便利なポイント。スマートフォンをフル充電する用途には微妙ですが、少し延命したいときであれば十分充電出来ます。試しに筆者のHUAWEI P40 Proを充電してみましたが、10分で22%から26%まで充電出来ました。一方HUAWEI Mate Pad Proの電池は82%から76%まで減っていましたので余り効率的とは言い難いところ。スマートフォンよりもFreebuds 3のようなワイヤレス充電対応のウェアラブルデバイスへの充電の方が向いてると思います。

地味に嬉しいアイケア系機能

ディスプレイの画質が綺麗とか、輝度の高低も大事なポイントなのですが、HUAWEI Mate Pad ProにはeBookモードが搭載されています。コレを使うことによって画面はモノクロ的な表示になり目の疲れを軽減できるとのこと。実際に使ってみると確かにモノクロのような表示になるものの、白がやや黄みがかって表示され長時間の電子書籍閲覧には便利な機能だと感じました。また、ブルーライトカットモードやダークモードも勿論搭載しています。それぞれのシーンに合わせて使い分ける事が出来ます。

実際に使用してみての感想

良いと感じたところ

絵のセンス皆無なのでペンの使い道がこんな事しか無い。

サクサク快適に使えるスペック

まず、HUAWEI Mate Pad Proの良いところは国内で発売されているハイスペックAndroidブレットで有るということでしょう。ここ最近の国内市場で販売されているAndroidタブレットはミッドレンジのモデルが多く、正直動画再生と軽度なウェブブラウジングが出来れば良いかな程度のモノばかりでした。HUAWEI Mate Pad ProはHiSiliconのKirin 990という最新のSoCを搭載しており、Snapdragon 855程度の性能があります。メモリは6GB、内蔵ストレージは128GBと十分な性能となっています。

Androidの一歩先を行く多機能さ

素のAndroidをカスタマイズしたEMUIを搭載。前述の通りマルチウィンドウ機能やPCモード、マルチスクリーンコラボレーション等といった大画面を活かした機能が盛りだくさん。勿論、タスク管理に一癖有るなどの素のAndroidとは違う故の難しさはあるかと思いますが、各所で使い方のガイドが表示されたり、”ヒント”という使い方のマニュアル的なアプリがあるので、初心者でも使いやすいかと思います。

ペンとキーボードはあれば便利

純正のペンとキーボードも正規に販売されているのも嬉しいポイント。長文を入力する際にはキーボードの有無でかなり差が生まれます。日本語配列であれば、なお良かったのですが販売数を考えればそれは仕方ないことなのでしょう。ちなみに、キーボードケースを装着するとカメラの出っ張りがなくなるのも個人的には嬉しいポイントだったりします。ペンは正直なところ絵を描かないので詳細のレビューは出来ませんが、少なくともメモ書きにはもったいないレベルの性能はあると感じています。

電池持ちが良い、急速充電、ワイヤレス充電

大容量バッテリーによる長時間の電池持ち。タブレットの使い方はスマホ以上に個人差があると思いますが、ヘビーに使ったとしても1日は余裕、スマホを主に使うような人であれば2日3日は問題なく利用出来るレベルかと思います。そしてUSB PDでは18W、HUAWEI Super Chargeでは22.5W、HUAWEI Super Charge(ワイヤレス)では15Wと急速充電にも対応しています。急ぎで充電しないといけないシーンはタブレットだと余りないかもしれませんが、7500mAhの電池を普通に充電してると途方もない時間がかかるわけなので…。ワイヤレス充電は使う機会は正直あまり無いです。ただし、ワイヤレス給電は割と使う機会があったので無いよりはマシ程度に考えています。

ちなみに、実測ではHUAWEI Super Charge(有線)で1時間半ほどで5%からフル充電することが出来ました。ワイヤレスでもおおよそ2時間ほどでした。

スピーカーの音が良い

結局大画面を活かすのは映像コンテンツかとおもいます。ディスプレイの画質ももちろんですが、スピーカーもやっぱり大事。安価なタブレットは「ステレオだから」、「2つ/4つスピーカーがあるから」音質が良いという訳ではなく、低音が物足りなかったり、音がスカスカしてたり、本体の大きさの割に音量がしょぼかったりと結構不満が多いのですがHUAWEI Mate Pad Proはさすがにそういった不満は感じられませんでした。コレばかりは文章で表現するのに限界がある(筆者は別にオーディオマニアではないので)ので是非一度家電量販店で手に取ってみてください。

残念なところ

某”ネットで配信されてるケータイの番組”のパクリではない

結局GMS無いじゃんで終わってしまう

結局のところWindowsでもChromebookでも無いAndroidの端末であるが故に、GMSが無いというのはデメリットに他なりません。Chromeに覚えさせたパスワードを思い出したり、各種Googleサービスもブラウザ経由で利用しなければいけません。Amazonアプリストアを使えるのでKindleもPrimeビデオも利用出来ますがPrimeビデオに関しては高画質での視聴が出来ないという制約があります。その他にもapkをダウンロードしてインストールしたHuluはログインさえ出来るものの再生は不可。こういった制約にしばられるわけです。

結局、Androidをベースとするタブレットである以上、ブラウザ経由では視聴できないコンテンツがあるわけですが、それを視聴するためのアプリが正規の手段で入手できない。非正規に入手したアプリでは視聴できないというわけです。故にタブレットで動画を見たいのに見れない!となってしまいます。あくまでも動画を例に挙げましたが、動画に限った話ではありません。これらを理解した上で楽しめるのであれば良いかもしれませんが、少なくとも大手を振るって勧めるモノでは無いでしょう。

国内ではカラーが黒のみ

上記の件もあって、国内で販売できる数は相当限られているでしょうから仕方有りません。海外ではヴィーガンレザーのグリーンやオレンジなどもラインナップされているので、国内では黒というオーソドックスなカラーのみというのが少しさみしいなと感じました。カラーだけでは無く、LTEモデルや5Gモデルが発売されなかったのも残念です。

タブレット?デカいスマホ?PC?

タブレット全般に言える事なのですが、PCとして使うのには物足りないし、結局PCだったほうが便利なシーンというのはかなりあります。タブレットを買う前に本当にタブレットが必要なのかは考えておいた方が幸せになれると思います。特にAndroidのタブレットはタブレット向けのアプリが充実しているとは言い難く、アプリは使えるけどスマホアプリがでっかく表示されただけという事も多いので難しいなぁと感じさせられる今日この頃です。

所々が中途半端

面白い機能がたくさんあるのは先述の通り。大画面を活かしたPCライクに使える機能は結局の所はWindowsの後追いですし、Windowsより使い易いとは言えません。マルチスクリーンコラボレーションはHUAWEIのKirin 990以上を搭載したスマートフォンじゃないと利用が出来ません。

そして何よりも使いづらいのはマルチウィンドウ機能。一般的なAndroid端末では画面分割中にホーム画面やアプリ履歴を表示すると上側のアプリを起動したままで表示することが可能(要するに画面分割を維持したまま下側のアプリだけを切り替えることが出来る)なのですが、EMUI 10.1のマルチウィンドウ機能ではコレが出来ません。”ジェスチャーでミニランチャーを呼び出し、アプリを選択する”という手順以外は使えません。また、ミニランチャーに登録できるアプリは最大15個までという謎の縛りもあります。

マルチウィンドウ機能の他に、アプリのポップアップ表示はウィンドウサイズの変更が出来ません。マルチスクリーンコラボレーションもウィンドウサイズ変更が不可。正直、使いづらいです。他社製品ではありますが、Galaxyのポップアップ表示ではウィンドウサイズを変更することも出来ますし、最小化してアプリのアイコンだけを画面上に表示させておくことも出来ます。これはかなり前からある機能です。この機能の後追いとしか思えないのに、劣化版でしか無いというのは中途半端としかいいようがありません。

EMUI 11ではどうなるのか分かりませんが、早急に改善して欲しい機能の一つです。

頑張りが見えない

AppGalleryが一朝一夕でGoogle Playに並ぶとは思っていませんが、少なくとも国内において「LINE」や「NAVITIME」や「U-NEXT」のようなそれなりに有名なアプリを公開して以降、そこまで目立った動きを感じません。鳴り物入りで登場したLINEも、5月から一向にアップデートの気配はありませんし、GMSの無いHUAWEI端末では使えない機能をそのままの状態で配信している為にAndroidスマホからでもデータ移行は出来ないままです。

日本法人へのインタビュー記事ではアプリを充実させるとか色々と言っていますが、この現状をみていると本当にやる気があるのか疑問に感じます。他社との契約上、ロードマップを公開するといったことが難しいのは分かりますが、なんとかならないのでしょうか。

オススメはしないけど、とりあえず試してみて欲しい1台

この記事を書きはじめてから1ヶ月弱でようやくココまで達することが出来ました。正直、一ヶ月の間でAppGalleryに変わった気配はありません。米中の関係は相変わらずで、HUAWEIにGoogleが戻ってくる気配は一切無いどころか、スマートフォン等を作れなくなるのでは無いかという報道がされてしまう状況です。せっかくのHUAWEI Mate Pad Proも対象である全額返金キャンペーンも一部の悪質なユーザーによって9月3日で終了してしまいました。家電量販店のデモ機だけでは分からないところまでを試せる良いチャンスだったのですが…残念です。

ものは悪くないだけに、こういった状況になってしまっているのが残念でなりません。正直、買う価値があるかと言われると微妙なのです。

一応、ここまでに酷評をしたものの筆者は満足してるのでこれで十分です。とだけ書いてこの記事を締めさせていただきます。

 

Twitterで新着情報を受け取る
follow us in feedly

スポンサーリンク