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Windows 10 Sは日本の教育現場を変貌させることができるのか

約 5 分
Windows 10 Sは日本の教育現場を変貌させることができるのか

Microsoftは本日、Windows 10 Sを発表しました。軽量かつ低価格化を実現。Chrome OSのライバルとしてMicrosoftが勝負を仕掛けます。

Windows 10 SはWindows Storeからダウンロード出来るアプリ(UWP)のみが利用できるようになっています。Chrome OSも同様にChrome Storeからアプリを追加し、利用出来る仕組みです。

Windows OSの大失敗作である「Windows RT」。これもまた、Windows Storeのアプリだけしか使えず、評判はいまひとつ。ひっそりと姿を消します。MicrosoftはWindows RTが失敗したことは痛いほど実感しているはずです。

では、なぜMicrosoftはまた地雷に踏み込もうとしたのでしょうか。

今回、MicrosoftはWindows 10 Sにアップグレードできることを特長として挙げています。教育機関向けは無料、一般ユーザーは49ドルでフルWindowsであるWindows 10 Proへとアップグレードできるのです。

対して、Windows RTはアップグレードできず、従来Windowsで使っていたプログラムの多くが使えませんでした。Windows 10 SもWindows RTと同様ですが、Windows 10 Proへアップグレードができるという点では、非常に大きな違いになります。

そして、Windows 10 Sはあくまでも教育機関向けに設計されています。MicrosoftのQ&Aにもそう記載されており、一貫したパフォーマンスと高度なセキュリティを実現する必要がありました。

Windows 10 S は学生や教員の皆様がヒントになって設計されており、これまでの Windows で最も教育機関でのご利用に適しています。

ウイルスに侵される危険性の少ない自社のアプリストアのみを利用出来るように制限しています。そして価格も最安189ドル(約2.0万円)とかなり割安感。

MicrosoftはWindows RTの使うユーザーの想定を見誤ってしまったと思っています。Windows 10 Sでは、想定を教育機関向けに定めています。地雷に踏み込んだわけではなく、装備をかためて再出撃する形になります。

2013年12月13日、佐賀県教育委員会が高校にWindows 8搭載タブレットである「ARROWS Tab Q584/H」を導入すること発表したニュースを覚えていますか?自腹購入などいろいろと話題になったあれです。日本ではタブレットなどを教育現場に持ち込み、教材として使う事は珍しく、佐賀県教育委員会の決断は私をワクワクさせた事も覚えています。

2014年5月25日、佐賀新聞はこんな記事を公開しました。「「端末はサクサクと」ICT授業の課題探る

内田明教諭は「端末の立ち上げに6分、教材配布の不具合で15分かかり、45分授業で学習時間が正味30分ないことはざらにある」と実情を報告。

45分の授業で立ち上げに6分、不具合対応で15分。とても残念な結果に終わってしまいました。初めての導入ということで、こういったトラブルは当然おきてきます(しかも端末の価格は7万円ほど)。

【他にも様々な問題も】タブレットで教材DLできず 県立高34校

そういう意味では、Windows 10 Sの起動の速さは、教育現場としては非常にうれしいものです(起動は約10秒)。そしてWindows 10 Sには教育エディションということで、1年分のMinecraftや、「Microsoftt Teams」を含む「Microsoft Office 365 for Education」を無料で利用できるようにWindows Storeにリリースしました。

日本の中高生の教育現場という観点からみるとChrome OSと同価格の約2.0万円でOfficeが使え、起動が速い Windows というのはコストも時間も抑えられることでしょう。これ、非常に大切です。

そしてMicrosoftはWindows 10 Proへのアップグレードにも対応させました。教育機関向けには無料でアップグレードできるものですが、中高生はOfficeでエクセルの勉強をしているだけで良かったものを、大学に進学し、より高度な作業を求められる事になった場合に、無料でフル Windowsに変更出来るのは、Microsoftよく考えたなと言いたいところです。

ちなみに、佐賀県は16年4月に購入出来るBYOD端末として富士通「ARROWS Tab Q506/ME」を選定しています。

佐賀県教育委員会が率先して日本のデジタル教育に力を入れていることには強く賛同をすると共に、Windows 10 SをMicrosoftさん!日本でも。あと、佐賀県教育委員会もぜひWindows 10 Sの採用を・・。

ちなみに日本ではWindows 10 S搭載パソコンが発売するかは不明です。MicrosoftのOEMメーカーとして東芝や日本市場に積極的なAcerやASUSが含まれているため希望はあります。

Windows RTの二の舞にだけはならないことを祈るだけです。

参考:Microsoft/THE VERGE

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