
LINEモバイルとFREETEL SIM、両MVNOともデータ通信量に含まれないカウントフリーのアプリがあります。LINEモバイルの場合月額500円~、FREETELの場合299円からそれぞれ契約が可能です。カウントフリーとなるアプリを比較した時、料金面で安くなるのはどちらなのでしょうか。今回はそれについて説明していきます。
カウントフリーとなるアプリ
まずカウントフリー対象のアプリをリスト化します。FREETEL SIM全部がフリーカウント対象ですが、LINEは主要SNS3つのみです。またApp StoreはiPhoneやiPad専用なのでAndroid ユーザーには関係の無い話です。ここだけ見るとFREETELが優勢に思えますが、料金面ではどちらが有利なのでしょうか?
アプリ | LINEモバイル | FREETEL SIM |
LINE | ◯ | ◯ |
◯ | ◯ | |
Facebook |
◯ | ◯ |
App Store | ✕ | ◯ |
✕ | ◯ | |
What’sApp | ✕ | ◯ |
ポケモンGO | ✕ | ◯ |
Messenger | ✕ | ◯ |
✕ | ◯ |
価格面の違い
まず、LINEがカウントフリーになる場合です。ポケモンGO、LINE,WeChat、WhatsAppはFREETEL SIMの場合、使った分だけ安心プランからフリーの対象です。LINEモバイルの場合はLINEのみカウントフリーで1GBのデータ通信量となります。
FREETEL SIM | LINEモバイル | |
プラン | 【使った分だけ】 データ通信:299円~4,870円 SMS:439円~5,010円 音声:999円~5,570円【定額 1GB】 データ通信:499円 SMS:639円 音声:1,199円 |
定額 1GB データ通信:500円 SMS:620円 音声:1,200円 |
フリー対象 | LINE/ポケモンGO WeChat/WhatsApp |
LINE |
FREETEL SIMの場合299円からLINEがカウントフリーの対象になります。対してLINE モバイルは500円です。WeChat、WhatsAppもFREETEL SIMはカウントされない対象ですが、使っているユーザーは極わずかなので、フリー対象のアプリに大きな差は無いように感じ取れます。
また、使った分だけのプランは100MBまで299円であって、それを超えた1GBまでは499円に料金が上がります。そうなった場合、LINEモバイルと価格差は1円のみとなる為、乗り換えるメリットは殆どありません。
0-100MB | 101MB-1GB | |
使った分だけプラン (FREETEL) |
299円 | 499円 |
定額プラン (FREETEL) |
499円 | |
定額プラン 1GB (LINEモバイル) |
500円 |
※データ通信のみの価格で記載
SNSのフリー対象の場合はどちらが得か
続いて、Facebook・Twitter・Messenger・Instagramなどのカウントフリーと比較した場合、どちらがお得になるでしょうか。
FREETELの場合、Facebook、Twitter、Messengerは定額プラン 3GB以上でないとカウントフリーになりません。Instagramは5GBからです。使った分だけプランでは10GB使おうが、それらのSNSはデータ通信としてカウントされてしまうので注意が必要です。
データ通信のみの場合
3GB | 5GB | 7GB | 10GB | |
FREETEL SIM | 900円 | 1,520円 | 2,140円 (FREETELは8GB) |
2,470円 |
LINEモバイル | 1,110円 | 1,640円 | 2,300円 | 2,640円 |
カウントフリー (FREETEL) |
LINE Messenger |
LINE Messenger (+Instagram) |
||
カウントフリー (LINEモバイル) |
LINE |
音声+SMS+データ通信の場合
3GB | 5GB | 7GB | 10GB | |
FREETEL SIM | 1,600円 | 2,220円 | 2,840円 (FREETELは8GB) |
3,170円 |
LINEモバイル | 1,690円 | 2,220円 | 2,880円 | 3,220円 |
カウントフリー (FREETEL) |
LINE Messenger |
LINE Messenger (+Instagram) |
||
カウントフリー (LINEモバイル) |
LINE |
全体的な価格を見た時、誤差はわずかでFREETELが少しリードしています。またFREETELの場合カウントフリーにはMessengerも含まれる他、先程紹介したWeChat,WhatsApp、ポケモンGO、App Store(iOSのみ)もカウントフリーの対象です。更には5GBプランの場合はこれにInstagramも追加されます。
乗り換えるメリット
LINEモバイルからFREETELへと乗り換えるメリットですが、FREETELの初期手数料は10月18日より対応パッケージを購入することで全プラン一律299円へと変化します。

なのでLINEモバイルを申込んだ時に発生した事務手数料 3000円以上の損失はほぼないのではないでしょうか。但し、音声通話SIMの場合は最低利用期間内に解約すると9,800円の手数料が発生します。
データ通信量の追加について、LINEモバイルとFREETEL SIMはどちらも500MB 500円です。そしてLINEモバイルもFREETEL SIMもデータ通信の繰り越しが可能です。
注意が必要なのはFREETEL SIMのデータ繰り越し、データ通信量の追加補充は11月1日から、カウントフリーとなるアプリの拡充は12月からとなっていることです。記事執筆時は10月頭なので、今から乗り換えるのは判断が早いと言えるでしょう。
価格面でのメリットはFREETELへ乗り換えた方が良いですが、LINEモバイルにしか無いメリットもあります。LINEモバイルの場合、LINE のスタンプなどを購入出来るLINEポイントが支払い時に溜まる他、LINEの18歳以上の認証が行えるという点です。LINEはMVNO SIMの場合、18歳以上であることを証明する認証が出来ず、ID検索が行えない不便さがありましたが、LINEモバイルはMVNOで唯一、18歳以上であることを証明する認証が可能となっています。
まとめ
乗り換えるメリットは一長一短で、価格差に大きな違いは生まれません。長く使っていくうちに価格差はより差を広げますが、乗り換える手間を考えるとそれほどのメリットはあるのかという印象を受けます。ただし、カウントフリーになるアプリがLINEモバイルよりも上をいっていて、Messengerがカウントフリーになるのは特に大きいのではないでしょうか。
またLINEモバイルにもメリットがあり、LINE IDの検索が行えるということです。LINEでの連絡交換が多い場合は、非常に心強いMVNOとなりそうです。
データ通信速度面での違いですが、Creator Clipさんのサイトやモバレコさんのサイトが参考になるのではないでしょうか。ここは各自で判断をお願い致します。
格安SIM(MVNO)17社の通信速度比較 2016年09月版 新サービスのLINEモバイルが速い!UQ mobileの速度が安定。0 SIMの速度低下が酷い:Creator Clip
【16年10月第2週】MVNOの通信速度を一斉調査!格安SIM速度ランキング:MOBA RECO
- FREETEL SIMの方がカウントフリーアプリが多い
- LINEモバイルはLINEのID検索が出来る
- FREETEL SIMの初期手数料は299円、LINEモバイルは3000円
- FREETEL SIMもLINEモバイルもデータ通信の繰り越しが可能
- Twitter、Facebook、Instagramなどもカウントフリーにしたい場合はFREETEL SIMの場合「定額プラン」の3GBから契約する必要あり。
- 使った分だけのプランにはTwitterやFacebook、Messenger、Instagramのカウントフリーは対象外
- 両MVNOともに価格差はほんのわずか
- FREETEL SIMのデータ繰り越し、データ通信量追加は11月1日から
- FREETEL SIMのカウントフリーアプリの拡充は12月から