
国内でもいよいよ販売が開始されましたhonor 8を入手いたしましたのでレビューさせて頂きます。今回はファースト・インプレッションと題して、開封から外観紹介。そして機能面の簡単な紹介です。
特徴・スペック
なによりもhonor 8の特徴は40,000円台なのに同社のフラグシップとなる「HUAWEI P9」並みのスペックを誇ることでしょう。デュアルカメラは勿論、CA(キャリアアグリゲーション)や指紋センサーなどトレンドはきちんと抑えながらも実用上には問題の無いスペックを持ち合わせた端末でこの価格は正直驚きが隠せません。
更に、楽天モバイルでは12月までという期間限定ではあるものの、更に7000円引きの35,800円(税込み38,664円)で購入が可能となっています。初期手数料などはありますが、SIMカードもセットで購入したいという方には朗報かもしれませんね。
Android OS | Android 6.0 EMUI 4.1 |
ディスプレイ | 5.2インチ 1920×1080ドット |
CPU | Kiirn 950 |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB |
アウトカメラ | 1200万画素×2 F値 2.2 ハイブリッドAF |
インカメラ | 800万画素 |
ネットワーク | FDD-LTE(1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20) TDD-LTE(38/40) Wi-Fi(a/b/g/n/ac) Bluetooth 4.2 |
サイズ | 144.5×71×7.45mm |
バッテリー | 3000mAh |
その他 | USB Type-C/指紋センサー/イヤホンジャック有り |
スペックは上記の通り。HUAWEIの傘下企業となるHiSilicon社のKirin950プロセッサーを採用しています。最新のKirin955より多少スペックは劣るものの、実用上では何も問題がありません。更に国内モデルのHUAWEI P9を上回る4GBのメモリを搭載。3GBのHUAWEI P9でも特に不満はありませんが将来性を考えればメモリは多い方が良いとも思えます。
開封からワクワク
様々なスマートフォンを買ってきましたが、購入するまでのワクワクと開封時のワクワクは他に代えがたい瞬間です。HUAWEIのスマートフォンはパッケージングにも毎回こだわりを感じていましたが、今作もやはり面白い構造になっていましたよ。
箱は引き出してして開けるタイプ。昨今に多い蓋を開けたら本体とご対面スタイルではありません。
中身から本体を引っこ抜きます。本体はサラサラとしたフィルムに覆われていました。
更に、ここから別の箱を引き出します。箱の中に箱が・・・と、マトリョーシカでは有りませんが、少し面倒な気もしました。
付属品です。HUAWEI P9では出力が5V/2Aの充電器だったのに対してhonor 8では9V/2A。HUAWEI独自の急速充電機能に対応しています。当たり前ではありますが、ケーブルはUSB Type-Cのものです。
前作から質感は遙かに向上!美しいボディ
honor 8の特徴でも有る15の層によって構成された背面ガラス。前作のhonor6 Plusは見た目は良かった割に質感は少し残念な感じがあったのですが、honor 8は段違いです。前後を2.5Dガラスでサンドイッチしたボディーは手にするとまるで吸い付くような気さえするほどの高い質感。ポエムを書くほどの文才はありませんが、honor 8のこれまでのHUAWEIの端末の中でもトップクラスのものであると断言できます。
当たる光によって背面の光沢も変わり、時間を忘れてしまうような飽きの来ない美しさには感動モノです。
背面ばかり取り上げられますが、前面のベゼルにもしっかりと本体カラーに合わせたカラーが採用されてます。また、似非狭ベゼルなんて言われていたP8liteなどとは異なり、しっかりと狭額縁に仕上がっています。
側面には金属フレームを採用。イヤホンジャックは勿論付いています。
上部には赤外線端子を搭載。マルチリモコン機能(TVやエアコンといった家電機器のリモコン機能がプリセットされている)を利用することが可能となっています。
SIM/SDカードトレイは本体左側。nano SIMを2枚置くことが出来るものの、国内版ではシングルSIM使用となっており片方はSDカード専用となっています。
パワーアップした指紋センサーはHUAWEI P9よりも使いやすい!?

指紋センサー搭載機種を精力的にリリースするHUAWEIですが、honor 8では3D指紋認証といい指紋の深さなども測定。これにより、より正確かつスピーディーな認証が可能となっています。

そこまでは国内でも販売されているHUAWEI P9と同じ使用なのですが、honor 8では指紋センサーに「スマートキー」機能を採用。honor 8の指紋センサーはボタンとなっており、押すことが可能となっているのですが、押すことでショートカットキーとして利用が可能となっています。honor 7でもスマートキー自体はあったものの、電源キーや音量キーのような独立したボタンでした。それに比べると使いやすく進化したように感じられます。

これは設定から「スマートアシスト」→「スマートキー」と進むと設定することが可能となっており、「1回押し/2回押し/長押し」と3パターン設定が可能です。アプリの起動、フラッシュライトの点灯、ボイスレコーダーの録音開始などかゆいところに手の届く機能となっています。
実使用面でのスペック
ベンチマークスコアに関しては上の画像の通りで9万点台という価格の割には高いものとなっています。RAMも4GBとここ最近のフラグシップモデルと遜色ないレベルの容量となっており、マルチタスク作業に不満はありませんでした。
しかし、毎度おなじみと言ってしまえば皮肉くさくなりますがグラフィックの弱さはhonor 8でも健在でした。こちらも毎度おなじみのアイドルマスター シンデレラガールズ(通称デレステ)では3D設定のプレイではSnapdragon系CPUよりも滑らかさが目に見えて分かるレベルで劣ってしまいます。(今回は比較用としてSnapdragon 625を採用した「ミッドハイ」端末と並行してプレイしましたが、それでもカクつきは感じられました。)
今後のHUAWEI(HiSilicon)の課題の一つでは無いでしょうか。
話題のデュアルカメラ

iPhone7 Plusでも採用されたデュアルカメラを搭載しています。(iPhoneとは駆動方式が異なり、片方がカラーセンサー、もう片方がモノクロという方式。)
わずかながら作例を撮ってみました。暗所は少し撮影が難しいものの、割と原色に近い印象です。
HUAWEI P9との差は「ナイスフードモード」の追加や「LEICAに関する機能(フィルターなど)」の削除、「Proモード」の呼び出し方の差異等ですが、実質差が無いと言っても過言では無いのかもしれません。
急速充電器同梱
外観は実に地味ではあるものの、急速充電器が標準で付いてきます。国内で販売されているHUAWEI P9の充電器は5V/2Aまでとなっており、フルパワーでの充電は出来ない使用となっていました。しかし、honor 8では9V/2Aの充電器が標準で同梱されています。

充電を開始した時点で充電アイコンとロック画面の表示が急速充電仕様のものになります。とにかく充電が速いです。
お前こそが…
ZenFone 3が国内で発表された際にグローバル版との価格の差が指摘されているのを多く見かけました。勿論、本体が高いか否かなんていう話は使った者のみが語るべきであるとは思いますが、高く感じてしまうのも分かります。honor 8はアメリカでおよそ40,000円。中国ではおよそ31,000円で販売されています。中国の価格に比べれば高いと感じる方も居るかもしれませんが、国内モデルではモバイルネットワークの対応バンドが全く違いますし、キャリアアグリゲーションも国内向けにきちんと対応していることを忘れてはいけません。
スペックも、AnTuTuベンチマークにおいて9万点台をたたき出せますし、準フラグシップの端末が42,800円と考えると安く思えないでしょうか。
まだ長期間使ってませんが、私は言いたい。「お前こそが性能怪獣だ!」声を大にして言いたいです。
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参考サイト:Huwaei
デレステを基準にするのはどうなんでしょう。
GPU毎に個別で最適化という変なアプリで、同GPUが使われてるKirinの他にMediaTekでもExynosのSoCでも同じ描画になります。HUAWEIでもmate7は綺麗に描画されるので完全にアプリ側の問題です。
当記事を担当致しましたこにこすと申します。この度はご閲読頂き誠に有り難うございます。
確かにデレステはSoCによってチューニングされているという話を何度か聞いたことが御座います。
なので、「デレステが動いた/動かなかった」を直接端末のGPU性能を語る上の指標として記事中で利用するのは明らかな誤用でした。大変申し訳ありません。後ほど修正させて頂きます。
今後もガジェットギークをご愛読頂けましたら幸いです。ご閲覧、コメント誠に有り難うございます。