
Googleはアメリカで開催した同社の発表イベントにおいて、Google Assistantと密接に連携したスマートフォン「Pixel」を発表しました。
今回はGoogle Nexusスマートフォンではなく「Pixel」として販売されます。一括購入は649ドルからで、日本では販売※されません。非常に残念です。
※2016/10/05時点
Google Pixelは2サイズあり、5インチモデルと5.5インチモデルです。SoCにはQualcomm Snapdragon 821を搭載。RAM容量はLPDDR 4 4GBを搭載。ROMは32GBと128GBの2つあり、当然の事ながらGoogleのスマートフォンにはSDカードスロットが搭載されていません。ブランドが変わったPixelも同様にSDカードスロットはありません。
ディスプレイは5インチモデルが1920×1080ドット、5.5インチモデルが2560×1440ドット、ゴリラガラス 4を採用し、液晶ではなく有機ELを搭載しています。

DxO Markによる採点では史上最高峰のカメラ性能を謳っており、1230万画素のカメラを搭載。F値2.0、センサーはソニー IMX378を採用しているようです。Xiaomi Mi 5sでも同等のIMX378を採用しているらしいです。暗所撮影に強い1.55μmセンサーを積んでいます。
参考:[Reviews] Xiaomi Mi 5s – 12MP Camera and Sony IMX378 Image Sensor Explained.
急速充電 QuickChage 3.0をサポートしているため、15分で7時間の動作が可能であることをアピールしています。
Pixel | Pixel XL | |
Android OS | Android 7.1 | |
ディスプレイ | 5インチ 1920×1080ドット 有機EL ゴリラガラス 4 |
5.5インチ 2560×1440ドット 有機EL ゴリラガラス 4 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 821 | |
RAM | 4GB LPDDR4 | |
ROM | 32 / 128GB | |
アウトカメラ | 1230万画素 F値 2.0 IMX378 |
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インカメラ | 800万画素 | |
ネットワーク | Wi-Fi(a/b/g/n/ac)Bluetooth 4.2 FDD-LTE(1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/19/10/20/21/26/28/32) TDD-LTE(38/39/40/41) |
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サイズ | 143.8×69.5×8.6mm | 154.7×75.7×8.6mm |
バッテリー | 2770mAh | 3450mAh |
その他 | 指紋センサー Google Assistant ジャイロスコープ イヤホンジャックあり QuickChage 3.0 |
Pixelで撮影した写真はGoogle Photoにアップロードすることが出来ますが、今までは無料で使うには画像を圧縮しなけばいけませんでした。しかし、圧縮せず、解像度を変更しない有料ユーザー向けのアップロードにも対応することを明らかにしました。これは4k動画も勿論対象で、非常に心強い味方です。
Pixelの最大の特徴は何と言ってもGoogle Aassistantの搭載です。Google Aassistantは様々な情報を基にユーザーに最適な手段や情報を提示してくれるアシスタントの役割を果たしてくれます。Google Aassistantのナレッジグラフでは自然言語処理・翻訳・音声認識・画像認識などと連携・協力し、機械学習を行なっています。画像認識率が既に93.9%に向上しているため、色や形だけでなく、どのような事(行動)をしている最中だったのか、これはどのような動物なのか、そのようなことを判断出来るようになってきています。
また、音声認識や機械翻訳の精度もうんと上がり、AIファーストの時代に変わりつつあります。日本語は文脈、言い回しなど英語とは大きく異なるので、機械翻訳の精度はまだまだな気がします。日本でPixelが販売されないのも、Google Aassistantがまだ日本語には弱いからということなのでしょうか。
Google NowやGoogle Now on tapとは違い、チャット形式でGoogle Aassistantが情報の提示やイベント、レストランの予約などを行なってくれます。これはGoogle Alloにも搭載されているアシスタントと同じものを想像して頂ければ良いのですが、Google Alloも現地時間(2016/10/05)では日本語のアシスタントには対応していません。